【デジタル大好き税理士・戸村涼子presentsペーパーレスから始めよう】仕事だけじゃない!プライベートにも使える生成AIの活用3選

はじめに

2025年になってからも生成AIの進化が止まりません。皆さんの職場でも、生成AIを活用する場面は増えていますか?

インターネットに溢れている生成AIの情報としては、

  • 生成AIで業務時間短縮!
  • 生成AIで資料作成も楽々!

といったものが多く、「生成AI=仕事に活用するもの」というイメージがついている人も多いかもしれません。

しかし、実は生成AIはプライベートでも非常に役立ちます。私も日々のちょっとした相談やアイデア出しなど、どんどん生成AIに聞いています。生成AI=仕事と考えてしまうとどうしてもハードルが上がってしまいますので、プライベートから気軽に活用してみることをおすすめします。本記事では、著者もしている、生成AIをプライベートで活用するための実践的なアイデアを3つご紹介します。

ツアーコンダクターとして

著者は旅が大好きです。特に、ひとりで全部決められる「ひとり旅」が好みです。生成AIが登場する前は、自分ですべて企画していました。しかし、今は旅に行くときは「まずChatGPTに相談」となりました。

実際、先日ChatGPTのo3モデル(高度な推論ができるモデル)を活用して、ひとり旅に行ってきました。驚くほど細かく私の要望を汲み取ってくれるプランを組み立ててくれます。

「プロンプト(指示文)がわからない」という方は、自分の頭の中をひとまず全部書き出してしまいましょう。ツアーコンダクターさんが目の前にいる前提で書いてみるのもいいですね。納得いかない回答であれば、いくらでも指示を追加で出せるので、最初から完璧なものは求めないことが大切です。

例えば、私が2泊3日の旅行を企画する際に書いた指示文は以下のとおりです。

「女ひとり旅、2泊で◯◯駅付近にとまります。

車を持っていないのでなるべく近場で、

  • アートを楽しめる
  • 自然を楽しめる
  • 静かな場所が好き
  • 落ち着いたレストランで食べたい

以上を踏まえて行程を考えてくれませんか。季節は春です。」

どうでしょうか。皆さんも、旅に行くときは外せないこだわりがあるはずです。それをすべて箇条書きで書き出すだけでOKなのです。

この簡単な指示文を出すだけで、ChatGPTのo3モデルは「自然とアートを楽しむ◯◯2泊3日の旅」というテーマで、1日目から3日目まで、どこへ行って、何を食べるか、といったことをすべてタイムスケジュールとして作ってくれました。時間としては、1分程度。これまでツアーコンダクターさんがしていた仕事を一瞬でしてくれている感覚です。

このやり方は、「旅先のことについてあまり知らない」場合に非常に有効です。私の場合も、旅先の情報があまりなく「自然とアートを楽しみたい」というざっくりとしたプランしかありませんでした。そんなざっくりとした計画でも「それでしたらこれはいかがですか?」といくらでも提案してくれるのが魅力です。

もちろん、ブラッシュアップもできます。例えばChatGPTが紹介してくれたレストランの値段が高すぎた場合。「ディナーはもう少し節約したいです」と指示すると、あっというまに「節約版のスケジュール」を提案してくれます。その他、「◯時までに◯に着いていたいです」といったスケジュール調整も「それでは◯時のバスに乗れば間に合います」といった形でスケジュールを組みなおしてくれます。

一点気をつけたいのは、新幹線や電車、バスなどのリアルタイム情報はネットで自分でも確認したほうが良いという点です。どうしても生成AIはリアルタイム情報が弱いので、その点は気をつけたほうが良いでしょう。

いずれにしても、旅の途中でも何度でもスケジュールを作り直してくれる生成AIは、旅のお供に欠かせないものになるはずです。

趣味のサポート役として

生成AIは、趣味の活動にも大きな貢献をしてくれます。趣味を最大限楽しむために、どんどん活用しましょう。著者の例をいくつかあげるので参考にしてください。

例えば、著者は写真を撮ることが趣味です。日々カメラを持ち歩き、風景を中心に撮影しています。先日、「色々カメラを購入してきたけど、一生使えるものがほしいな」と思い、希望に合うカメラを探すことにしました。もちろん、相談先はまず生成AIです。

カメラなど、多くの条件が必要とされるものこそ生成AIの力が発揮されます。例えば私は以下の指示文を出してみました。

「一生もののミラーレス一眼カメラを探しています。風景や自然を撮りたいです。幻想的で、ノスタルジックな雰囲気の写真表現ができる機種でおすすめはありますか?軽量コンパクトであることが必須です。予算は気にしません。また、提案してくれたカメラに合うレンズも探してください」

このように指示を出すと、条件に合うカメラとレンズを瞬時に提案してくれます。ショップの店員さんでも難しい量の提案をしてくれるので、非常に助かります。

カメラだけでなく他の趣味でも投資はある程度必要なはずです。そんなときは、是非生成AIを活用してみてください。

もうひとつだけ例を紹介します。著者は、ピアノ演奏が好きです。自宅にも電子ピアノを置いて、日々練習しています。

独学の場合、「この曲のポイントはどこだろう」「プロはどんな弾き方をしているのだろう」と気になります。こういうときも、生成AIに頼っています。例えば、私は以下のように聞いています。

「◯◯(曲名)を練習しています。この曲の弾き方のポイントを示したうえで、プロが弾いている動画を紹介してください」。このように書くと、演奏のポイントをわかりやすく解説してくれ、かつ実際にプロが弾いている動画を何個か紹介してくれました。

もちろん、YouTubeやGoogleで検索すれば自分でもたどり着けますが、ひとつずつ探していくのは大変ですよね。その点、生成AIであれば瞬時に情報をまとめて紹介してくれるので手間が大幅に減ります。

このように、上達したい趣味があるときも生成AIは大いに助けてくれます。音楽に限らず絵画、スポーツなどでも応用できる使い方です。是非お試しください。

生活の「ちょっと困った」の相談相手に

上記以外でも、日々の「ちょっと困った」ときも、生成AIは相談相手になってくれます。

例えば、料理です。毎日のことなので、「今日の献立どうしよう…」と悩まれる方も多いでしょう。そんなときこそ生成AIの出番です。

まず、「料理名(オムライスやカレーなど)から考える」ことを一旦やめてしまいましょう。料理名から考えると料理のハードルが一気に上がりますし、アイデアも限られてしまいます。私がおすすめしたいのは、冷蔵庫にあるもので何かを作る「名もなき料理」です。それが一番心理的にも、コスト的にも負担が軽いです。

著者は朝昼晩ほぼ自炊なので生成AIを活用して料理をすることが多いです。まず、冷蔵庫の中身を確認します。そして、そこにあるものを生成AIに教えて料理を提案してもらうのです。野菜だけでもなんでもOKです。

例えば、ある日のわたしの家の冷蔵庫の中には小松菜、鶏肉、油揚げ、人参がありました。炒め物でも、煮物でもいけそうです。その日はなるべく体に優しいものを食べたかったので、和風の煮物にしようと思いました。また、仕事の途中だったのでなるべく機械に任せたく、ホットクック(自動調理器)で作れる料理にしたいと思いました。そこで出した指示文は、以下のとおりです。

「小松菜、鶏肉、油揚げ、人参があります。この材料で和風の煮物をホットクックで作れないですか?」

そうすると、瞬時に「小松菜・鶏肉・油揚げ・人参の和風煮物」(そのままですね)という名前でレシピを作ってくれました。私の指示通り、ホットクックで作る手順で示してくれたので、材料を切って調味料を加えてスイッチを入れて、準備完了です。あとは出来上がるのを待つだけ。

料理だけでなく、日常の「ちょっと困った」を解決するのに生成AIは非常に有効です。

例えば、

  • 思考整理の壁打ち相手
  • ギフトのアイデア
  • 家電が動かなくなったときの相談
  • 町内会のチラシに載せるイラストやロゴの作成
  • 英会話の練習

です。

このように、生成AIは仕事だけでなく、プライベートでも旅行計画から趣味のサポート、日々のちょっとした困り事の相談まで幅広く活用でき、私たちの日常をより便利で楽しいものにしてくれます。是非、「生成AI=仕事に活用するもの」という先入観を捨て、日々の暮らしを楽しむためのものとして利用してみましょう。

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