製造業の「工場の見える化」推進調査、「見える化ができていない」が半数以上

「工場の見える化」の必要性を感じる 約9割

現場帳票電子化ソリューションi-Reporterを提供するシムトップスは7月24日、製造業の工場管理者107名を対象とした「工場の見える化」調査の結果を発表した。

調査の結果、「工場の見える化」については、「必要性を非常に感じる」が48.6%、「やや感じる」が37.4%となり、9割近くの人が「見える化の必要性を感じる」と回答した。必要性を感じる理由のトップは、「工場の課題や問題の発見につながる」で65.2%だった。

「見える化」で実施したこと 3位は「現場帳票のペーパーレス化」

多くが見える化の必要性を感じていたが、「工場の見える化が達成できている」との回答は43.0%に留まった。

「達成できている」と回答した人に、「工場の見える化」達成に向けて実施した取り組みを尋ねると、「生産設備等の稼働情報の収集」71.7%、「カメラ使用による現場状況の把握」58.7%、「現場帳票のペーパーレス化」56.5%などとなった。

課題の多くは「紙ベース」であること

一方、「工場の見える化ができていない」との回答は半数以上となり、内訳は「見える化の取り組みを実施しているが、達成できていない」39.3%、「取り組みを実施していない」13.1%などとなった。

「見える化ができていない」と回答した人に「見える化」したい項目を問うと、最も多かったのは「生産計画の進捗状況」で66.1%だった。

では「工場の見える化」を推進する上で生じている課題は何なのか。最も多かったのは「ツール・システムに詳しい人材がいない」で50.0%だった。

しかし、次いで多かったのは「現場情報の収集が紙ベースのため煩雑化している」と「予算や工数の不足」でともに41.1%、「現場情報の収集が紙ベースのため手間や時間がかかる」が37.5%となり、紙ベースでの運用がかなりの障壁となっていることが判明した。

出典元:i-Reporter
(画像はプレスリリースより)

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