金属対応RFIDで業務効率化
大日本印刷(DNP)は9月11日、同社の「金属対応RFIDを利用した機材管理システム」が建設用軽仮設機材レンタルのアクトワンヤマイチに導入され、5か月の試用期間で、入出庫・検収作業時間を従来の約20%短縮したと発表した。
足場などの軽仮設機材に金属対応RFIDを適用
今回のシステムは、通信機器とUHF帯の金属対応RFID、管理システムで構成されている。
一般的にRFIDは、金属に取り付けると通信距離が短くなってしまうが、同システムでは足場などの軽仮設機材に金属対応RFIDを利用することで、複数のRFIDの一括読み取りを可能にした。
RFIDに印字した製品コード等をアプリで撮影することで、機材管理システムと連携することもできる。また、建築現場や高圧洗浄工程などの過酷な環境下でも利用できる高い耐久性も備えている。
紙帳票をペーパーレス化
アクトワンヤマイチではこれまで、軽仮設機材のレンタル業務における入出庫・検収・棚卸し等を、主に紙帳票で管理していた。
しかし、大阪・関西万博などで建設需要の増加が見込まれることから、DXによる業務効率化に取り組み、「業務の標準化」から「ペーパーレス化」、続いて「RFIDを使った効率化」へと段階的に計画。
2019年にDNPが提供したタブレット端末用アプリから、「業務の標準化」と「ペーパーレス化」の業務効率化をスタートした。
複数のIDの読み取りが可能な「RFIDを使った効率化」の検討段階では、DNPの「金属対応RFIDを利用した機材管理システム」が業務効率化に有効であると判断。今回の導入に至った。
アクトワンヤマイチは、同システムを導入することで、これまで紙帳票で行っていた目視確認や手書き入力などをペーパーレス化。
これにより、従来の業務フローを大幅に変えることなく、作業時間の短縮やミスの低減、作業手順のバラつきの解消などに繋げることが可能となった。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
大日本印刷 ニュースリリース
https://www.dnp.co.jp/news/detail/20169730_1587.html
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