文書保存の懸念を払拭するスキャニング事業
横浜市に本社を置く株式会社大川印刷(以下、大川印刷)が、2024年1月から「スキャニング事業」をスタート。企業や団体の保管している書類・図面・印刷物などのデジタル化を支援していく予定だ。
ペーパーレスやDXの推進が近年叫ばれる中、紙の文書をどう保管し、活用していくかが重要な課題になっている。また、災害大国日本では、地震や台風の影響により文書が消失した事例もあり、災害から文書を守る方法も考えていかねばならない。
大川印刷の提案するスキャニング事業は、具体的に以下の通り。
(1)企業や団体の文書などを段ボール1箱単位で預かる
(2)必要な時に取り出し、企業や団体に返却
(3)必要に応じ文書をデジタル化、AI OCRやChatGPTへの展開も
(4)所定の期間保管後、不用な場合は溶解処理し再生紙化、統合報告書など印刷物の製作へ
(5)預かった文書から過去の印刷物を可能な限り正確に再現も
これにより、保管場所の負担や紛失のリスクを軽減するだけでなく、ほしい文書をすぐに取り出せる検索性の向上も期待されている。
スキャニングを通した環境問題解決へ
今回のスキャニング事業開始にあたって、大川印刷は4台のスキャナーを導入した。このうち1台はオーストリア製の「SCANROBOT 2.0 MDS」で、まだ日本で導入されて3例目という数少ないスキャニングロボット。1時間で2500ページのスキャンができるという迅速さが特徴だ。
さらに、スキャナーには風力と太陽光による発電を利用する。100%再生可能エネルギーにより二酸化炭素の排出ゼロを実現していく。
大川印刷は明治14年(1881年)創業。142年の歴史を誇る老舗企業でありながら、2019年には再生可能エネルギー100%を達成、2021年には、パリ協定が求める水準と整合した温室効果ガス排出削減目標を定めた企業に与えられる「SBT認証」を取得するなど、「印刷を通じた社会的課題の解決」を目指している。
(画像はプレスリリースより)
外部リンク
株式会社大川印刷 プレスリリース
https://www.ohkawa-inc.co.jp/
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