ラクスが7月1日から「楽楽給与明細」の提供を開始

電子請求書発行システム「楽楽明細」などを展開する株式会社ラクスが、給与明細や賞与明細、源泉徴収票をWEB上で作成・配布・閲覧できるクラウドシステム「楽楽給与明細」の提供を7月1日から開始した。

紙で給与明細を発行するとExcelなどで同明細を作成し、印刷・封入・手渡し、もしくは郵送で送るというアナログな業務フローが発生する。手入力によるミスや配布時の印刷・封入にかかる手間のほか、10月からの「郵便料金値上げ」によって郵送コストが増加するといった課題があった。

また、紙の配布では紛失するリスクが高く、十分なセキュリティが確保できないことも課題となっていた。

「楽楽給与明細」では、給与計算ソフトなどで集計・計算された給与情報のCSVデータを取り込むだけで、給与・賞与明細や源泉徴収票の作成が可能。作成した給与明細などをシステム上で配布し、受け取り側が縦型・横型・日本法令様式などのレイアウトを選択してPDF形式で印刷することができるため、前述の給与明細発行業務における課題の解決につなげられる。

「楽楽給与明細」で配布した給与明細データなどは、過去9年分を閲覧することができるため、書類の保管や再発行も不要。従業員に対し紙に印刷して発行する必要がなくなるほか、郵送費も削減することが可能だ。

また、紙の給与明細では紛失や改ざんのリスクがあるが、電子データであればそれらを防ぐことも可能。各電子データは国内屈指のデータセンターに毎日バックアップされているため、機器故障や災害が起きてもシステム・データが守られ、従来の運用よりもセキュリティや安全性を確保することができる。

更に同システムへの初回ログイン時には、従業員から電子配布の同意を取得して証跡を残すことが可能で、所得税法231条に則した形で電子配布に対応できる。

（画像はプレスリリースより）

株式会社ラクス プレスリリース
https://www.rakus.co.jp/news/2024/0701.html