【デジタル大好き税理士・戸村涼子presentsペーパーレスから始めよう】ビジネスパーソンにオススメ!習慣の効果と続けるコツ

習慣とは、日々繰り返し行うことで自然に身についた行動や行為です。この習慣が、ビジネスの場面において注目されています。「習慣」でWeb検索すると、多くの書籍や記事がヒットします。有名なのはベストセラーにもなった「7つの習慣」ですね。これらの本には習慣を活用して人生を改善した成功者のエピソードが詰まっています。

しかし、現実はどうでしょうか。自分を含め、周りを見渡して習慣化できている人はどの程度いますか?特に忙しいビジネスパーソンは日々のタスクに追われ、習慣どころではないのでしょうか。そこで、本記事では普通の税理士である著者が、日々している習慣とその効果、継続のコツを紹介します。

習慣の効果

まず、リアリティを出すために私が現在している習慣とその年数を書きます。仕事とは全く関係ない習慣もあります。

  • メルマガ執筆(平日毎日)…約3年
  • ブログ執筆(平日2〜3日)…約8年
  • ラジオ体操・筋トレ・30分以上の散歩又はラン(毎日)…約4年
  • ピアノの練習(毎日)…約4年
  • 英単語アプリで勉強(毎日)…約1年
  • コミュニティで発信(毎日)…5ヶ月
  • 絵を描く(毎日)…4ヶ月
  • 読書(毎日)…学生時代からずっと

上記の他、基本外食はせず自炊、夜と土日は税理士業をしないなど、自分にルールを課しています。

読者の皆さまはどう感じますか?「プライベートの習慣が多い」「意味があるのか」と思われるものもあるかもしれません。独立して自由に時間を使える立場ですが、習慣やルールで自己管理をしているのは以下の効果があるからです。

まずは、「スキルアップ」ですね。これは昨今のビジネスにおける習慣化の流れでイメージしやすいと思います。何かのスキルをつけるには、当然ながら時間と練習が必要です。習慣を味方につける方法は、とても効果的です。私の場合には、メルマガやブログ執筆を通じて「発信する」スキルや、読書を通じて情報をインプットするスキルを日々養っています。英語やプログラミングなど具体的なスキルも重要ですが、読む・書く・話すなどの基本スキルを、時間をかけて鍛えることを重視しています。

そして、「心身を安定させること」も、習慣化の効果として見逃せません。ビジネスの文脈で考えると習慣を通じて「どこへいっても通用できるスキルを身につける」といった効果を語りがちですが、私はこちらの心身安定の効果のほうがむしろ大きいと考えています。なぜ習慣が心身を安定させるのか。それは、「自由な時間」は実は辛いからです。実は「何をしてもいい」状態は、自分で行動を決定し実行しなければならない状態でもあるからです。休日に、ゴロゴロして罪悪感を持ってしまった経験はないでしょうか。これは、「自分でゴロゴロする選択をしてしまった」という後ろめたさがあるからです。この状態が続くと、不安から不要な情報に目を向けてしまいます。そしてまた疲れて動けなくなるという、悪循環です。これを考慮すると、多少負担でも、明確な目的がなくても、自分で行動を決めて実行してしまうほうが結果的に楽になります。

習慣を身につけるコツ

それでは、筆者がどのように習慣を身に着けたのか、そのコツを書きます。

いらない習慣をやめる

意外と見落としがちなのが、1日は「24時間」で固定されているということです。新しい習慣を始めるためには、何かをやめなければなりません。そこで、一度考えてみたいのが「要らない習慣」です。「いやいや、毎日忙しくて要らない習慣なんてしている時間ないよ…」と思われる方もいるかもしれませんが、スマホやテレビを眺めている時間は1日にどのくらいありますか?それは自分にとって必要な時間でしょうか。MM総研が2023年7月に調査した結果は、1週間あたりのスマートフォンの平均利用時間は1189分(約20時間)だったそうです。1日あたりに直すと、大体2.8時間です。結構な時間ですよね。一度、自分が何に時間を使っているのか、調べてみると良いでしょう。減らして良い時間が、必ず見つかるはずです。

具体的、小さな行動から

「習慣を身につけるぞ!」と意気込んだのはいいものの、3日も続かなかった…という方も多いのではないでしょうか。多くの場合、「習慣が抽象的すぎる」ことが原因です。例えば、「英語を30分勉強する!」という習慣を宣言してもやることを具体的に決めていなかったら長続きしないでしょう。「◯◯アプリで単語を10個覚える」「◯◯テキストで◯ページ問題を解く」などの具体的な行動に落とし込むことが大事です。次に多いのは「最初からハードルを上げすぎる」ことです。例えば、普段全く走っていなかった人が、「毎日30分走る」ことをすぐに習慣化できるかというと、難しいはずです。まずは、ランニングシューズを履いて、近所を散歩する程度のことから始めて、徐々に慣らしていくことをおすすめします。小さな行動からスタートすれば、「できなかった…」と落ち込むこともありません。まずは成功体験を味わうことが大事です。

ひとつの習慣から

最初から「ランニングと英会話を続ける!」など複数の習慣を始めようとする方がいますが、時間の制約やハードルを考慮していない非現実的なケースがおおいです。また、想像以上に人は変化を嫌う生き物です。たった1つの習慣をスタートさせるだけでも相当のエネルギーが必要です。欲張らずに、まずは1つ決めてスモールスタートを切りましょう。

できない日があっても気にしない

真面目な人に多いのですが、1日できなかっただけで「自分はやっぱりだめだ」とやめてしまう人がいます。人間なのだから、調子が悪い、どうしてもやる気がでないことはあります。できなかったら次の日から再開すればよいのです。そのくらいの気楽さでいたほうがかえって続きます。

記録する

人は忘れていく生き物です。そこで、習慣を記録することでモチベーションアップを期待できます。私は、「Notion」というタスク管理アプリに「習慣トラッカー」を作って、できた習慣のチェックをして達成度を毎日確認しています。できなかった日は少し落ち込みますが、チェックを毎日していると自信もついていきます。

周りに宣言する、アウトプットする

習慣を身につける最大のハードルは、孤独です。ひとりで頑張るのは、限界があります。そこでオススメなのが周りに宣言して、毎日アウトプットすることです。例えば、8年間続けているブログはネット上に公開されますし、読者がいてくださる手前、「やめるわけにいかない」という強制力が働いています。最近始めたお絵かきは、自分が運営するコミュニティに毎日自分が描いた絵をアップして「いいね!」などの反応をもらうことでモチベーションを保っています。ここでポイントなのが、自分ではいまいち、まだまだ、と思っても卑下せず、淡々とアウトプットし続けるということです。人の目にさらし続けていくことで、上手くなるのは事実です。

時間を決める

習慣が続かない人に多い傾向が、「いつやるか」の時間を決めていないことです。よくあるのが、朝から晩まで仕事でいっぱいで、「もう時間もないし体力も残ってない…」と習慣を諦めてしまう人です。私がおすすめするのは、早朝の時間です。誰にもじゃまされず、自分だけの時間をとりやすい、寝覚めなので頭がスッキリしているというメリットがあります。ただ早朝に習慣をするのであれば、夜も早めに寝るなど、事前に準備しておくことが必要です。

毎日する

習慣が続かない人に多いのが、「週2回行う」「余裕があるときに」など不規則な場合です。「どの程度の頻度でやるか」は悩ましいところですが、あらたに習慣を始めるのであれば、断然おすすめしたいのは「毎日」です。毎日やると決めれば、「今日はやろうかな」と悩む必要もありません。むしろ習慣のための時間を確保しやすくなり、リズムもつかみやすくなります。

楽しめないならやめる

色々書いてきましたが、「ちょっと続けたけど楽しめなかった」なら、やめるのも全く問題ないと考えています。「自分はこの習慣を楽しめないんだな」と分かっただけでも大きな収穫です。次の習慣にトライしましょう。一方、「楽しいが、楽(ラク)ではないと感じたら続けるべきです。習慣が身につくまでは、楽ではありません。でもそれを乗り越えれば見えてくる景色が変わります。

習慣は、人生を変える

習慣の効果と、身につけるコツを書きました。大げさではなく、私は、習慣は人の人生を変えると考えています。少なくともこれまで私が身につけてきた習慣なしでは今の私は存在していなかったでしょう。「スキルをストック」させるだけでなく、「自分の心身をケアする」方法としても習慣は有効です。始めるにはもう遅い、ということは絶対にありません。

是非、自分が続けたいと思う習慣小さな行動から始めてみませんか。

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