富士通、七十七銀行の窓口業務を効率化する「店頭タブレット」システムを開発

記入レス、印鑑レス、ペーパーレス化を実現

富士通は10月13日、七十七銀行の窓口業務を効率化する「店頭タブレット」のシステムを開発し、七十七銀行の全店舗に導入したと発表した。七十七銀行では9月から全店舗で「店頭タブレット」の利用を開始しているという。

従来の手続きでは、申込用紙の多数の項目に記載し、押印も必要だったが、今回のシステムでは店頭のタブレット端末に必要事項を入力するだけで手続きを完結することができる。これにより、記入レスや印鑑レス、ペーパーレス化を実現できる。

タブレットへの入力は、タブレット上の案内に沿って、チャット形式で質問への回答や入力を行うため、誰でも簡単に操作できる。現在、同システムでは、口座開設、届出事項変更、キャッシュカード・通帳の紛失など全10種類の手続きを行うことができる。

銀行のシステムとも連携し、事務処理作業を大幅削減

今回のシステムは、同社の顧客接点高度化ソリューション「CHORDSHIP(コードシップ)」を活用し、簡潔に手続きを完了できるよう開発された。開発の一部でハイブリッドアジャイルの開発手法を採用したことで、要望に即したサービスを短期間で開発できたとしている。

同システムは、「CHORDSHIP」のAPI連携機能により、七十七銀行のシステムとも連携しているため、タブレットに入力した情報が各システムと自動連携され、勘定系も含めてデータ更新される。これにより、顧客の待ち時間と行員の事務処理作業を大幅に削減することが可能となった。

手続書類の電子化をさらに推進

七十七銀行では今後、対象となる手続きを順次拡大し、非対面での手続きへの拡張も検討している。これにより手続き書類の電子化を推進する予定としている。

また富士通では、同社の取り組みを支援し、引き続き、行員の業務効率化と顧客の利便性向上、ペーパーレス化による環境負荷低減に貢献するとしている。

(画像はプレスリリースより)

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