TDBが電帳法への対応状況および懸念事項や課題について調査を実施

電子帳簿保存法、「すでに対応できている」が28.5%

株式会社帝国データバンクが12月8日から12月12日にかけて、電帳法への対応状況および懸念事項や課題についてインターネット調査を実施(有効回答企業数は1,023社)。その結果を12月14日に発表した。

電帳法への対応の義務化が迫るタイミングで『電子帳簿保存法対応状況(母数は、有効回答企業1,023社)』を聞いたところ、「すでに対応できている」との回答が全体の28.5%、「一部対応できている」が39.5%、「現時点未対応だが対応予定はある」が23.9%で、対応完了が28.5%、対応未完了が63.4%という結果が得られている。

企業規模別に結果を確認すると、「すでに対応できている」では「大企業」が38.8%だった一方で、「中小企業」が26.8%、「小規模企業」が21.2%で、「大企業」の割合と比較すると10ポイント以上低いことも明らかとなった。

95.6%が電帳法への対応に「懸念・課題あり」と回答

『電子帳簿保存法への対応にともなう懸念・課題の有無(母数は有効回答企業1,011社)』について質問すると、「懸念・課題あり」との回答が全体の95.6%、「懸念・課題なし」が4.4%という結果が得られている。

「懸念・課題あり」と回答した企業からは、「社内システムで対応を進めているが、機能的に十分かを検証する時間が足りておらず不安(情報サービス)」や「年末業務で多忙のなか、電子帳簿保存法の対応で苦慮している(機械・器具卸売)」といった理由も挙げられた。

また、『電子帳簿保存法への対応にともなう懸念・課題 ~複数回答~(母数は有効回答企業967社)』を聞くと、「業務負担の増加(他業務への影響含む)」との回答が69.8%で最多。

「社内での理解・連携不足」が43.4%、「業務を適切に管理、遂行できるか不安」が39.2%、「保存要件を満たしているか不安」が36.3%、「法律の内容が分かりづらい」が31.2%などと続いた。

(画像はプレスリリースより)

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株式会社帝国データバンク プレスリリース
https://www.tdb-di.com/2023/12/oq20231214.pdf

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